森田 有紀子先生による講演

こんにちは、AVENUE Education スタッフです。

この度「医学を志す」の活動が大学からもご評価いただき、横浜市大医学部の学園祭 “Yokohama Medical Festival” 内で開催してくれないか、という依頼を受けました。

ひとえにこれまでご講演くださった先生方はじめとする医師、医大生、他みなさまのご協力のおかげです。感謝申し上げます。

当日は日曜日の朝早くにも関わらず、中高生、ご父兄等、100名以上の参加者をいただきました。

はじめに国立病院機構 相模原病院 内科系診療部長・循環器科医長 森田 有紀子 先生に、

「理想の女性医師像を目指して…
〜過去、現在、未来へ〜
キャリア形成、キャリアサポートについて男女一緒に考えよう」

というタイトルでご講演いただきました。

ご講演の前半では循環器医療について、カテーテル治療の画像・動画もご提示いただきながら、「24時間365日」奮闘する姿をご紹介いただきました。

後半では、先生ご自身のキャリアを積んでこられた経験、さらには数多くのアンケート結果を交えて女性医師のキャリアの現状、キャリア形成に関するサポート体制をお話いただきました。
限られた医療資源の中で、一部に負担のかかりすぎることのないサポート体制の構築、というとても難しいテーマでした。

グループワーク「ライフイベントとキャリア形成」

その後、グループワークでは「ライフイベントとキャリア形成」について医大生を交え中高生に議論していただきました。

テーマは「みんなが理想とするキャリア形成をするには?」。特に「妊娠・出産・子育て」時期のサポート体制、考え方についてです。

参加者はちょうど男女半々でした。「女性医師のキャリア形成」がメインとなるので、男子生徒には「縁遠い話」とされてしまわないか、と危惧していましたが全くの杞憂に終わりました。
男子生徒たちも自分達の問題である、とばかりに積極的に議論に参加していました。

どのグループにも発表して欲しかったのですが、時間の都合で2グループに発表していただきました。

仕事のシフト制、フリーランス制、など制度設計から、男性医師が休職しやすい雰囲気づくりまで、なるほどと思わされる意見を発表してくれました。

一方、議論が深まらなかったグループもありました。前述の通り、これは非常に困難なテーマです。

「家に帰ってからもう一度考えてみてください、またご家庭、学校で話し合ってみてください」とコメントいたしました。今日の議論が良いきっかけとなることを願います。

終了後のアンケートでも、男子生徒から多くの当事者意識を持つ意見をいただきました。

しかし、一人の女生徒から「今日の森田先生の講演を男性に聞いて欲しい」との意見もいただきました。現状を見て、感じるところがあるのでしょう。次世代が安心して医療の現場に足を踏み入れられるよう、私達がやらねばならぬことは山積であるとも思わされました。

イベントレポート

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医学部を目指す中高生のためのイベント 「医学を志す」〜横市医学部 Special Edition〜レポート
(メディカルノート)

https://medicalnote.jp/contents/181206-001-LH