2021年8月に、新企画【医療×】を開催しました!今回は、その開催レポートをお届けします。
医師を目指す中高生を応援するAVENUE Educationでは、毎回「医学を志す」で現場の最前線で活躍する医師の方にご講演いただいております。
ただ、医師の一歩手前の通過点に「医学生」があります。
中高生の数年後の姿である「医学生」について知っていただくことも、中高生のモチベーションになるのではないか?
このような思いから、現役医学生講演をしてもらう新企画【医療×】をオンライン開催いたしました!
初の試みにもかかわらず、50名近くの方にご参加いただき、盛況のうちに幕を閉じました。
企画の様子はYouTubeにもアップしておりますので、ぜひご覧くださいね!
◎part1
◎part2
目次
第一部「リアルな医学生の実態」
皆さんは、「医学生」と聞きてどのようなイメージを思い浮かべますか?
- 毎日勉強で大変そう…。
- もう行きたい診療科は決まってるんだよね?
- 当然将来は医師になるんだろうな。
このようなイメージを持つ中高生は少なくないでしょう。しかし実は、このイメージは誤解なのです。
そこで初めに、AVENUE Eduction学生代表・木村より、医学生のリアルな実態についてお話ししました。
- 医学生の時点では進む診療科は決まっていない
- 医学生はみんな医者になる訳ではない
- 医学生は勉強ばかりではない
このような医学生の実情を実際の医学生から聞くことで、参加してくれた中高生は「そうなんだ!」と新たな発見に目を輝かせていました。
現役医学生・白戸蓮さんによる講演
今回ご講演くださったのは、弘前大学医学部医学科6年の白戸蓮さんです。
このように、医学生でありかつ新たなことにチャレンジする医学生を「シン・医学生」とカテゴライズし、医学生の持つ可能性を白戸さんの実体験を踏まえながらご講演いただきました。
アルバイトで見えた青森県の実情
まず初めに、白戸さんは自身の医学部人生を振り返りながら、医カフェをオープンした経緯をお話しくださいました。
入学当初、硬式テニス部に所属していた白戸さんでしたが、「このままでいいのか?」という疑問を抱き退部。その後、様々な飲食店でのアルバイトを経験します。
そこで青森県の人々が
- 医療に対してどのような考えを持っているのか
- 医療に対してどのようなことを求めているのか
これらが少しずつ見えてきたそうです。
「上流と下流」原因解決こそ医学生にできること
白戸さんが大切にしている考えに「上流と下流」という言葉があります。
もちろん「下流」つまり病気になった人を助けることも大事です。
しかし「上流」つまりその原因を考えることも重要であり、その「上流」にこそ我々医学生ができることが隠されているのではないか、と白戸さんは考えているそうです。
そこで白戸さんは、「医cafe」オープンを決意しました。
「医cafe」とは
白戸さんは、よりカジュアルに、医療と健康について話せる場を作りたいと思い、「医cafe」をオープンしました。
青森県は短命県として知られています。その原因には、病院に対してのハードルが高さがあります。
短命の命を助けるのではなく、短命になり得る原因を改善したい。このような思いで、「医cafe」が生まれました。
このほかにも「医cafe」には、
- 学生が地域に出る場を作りたい
- 医学生が経営・社会を学ぶきっかけを作りたい
このような思いが込められています。
白戸さんは青森県の医療現場だけではなく、医療学生が社会から隔絶していることや将来に向けて経営や社会を学ぶ機会がないことを疑問視し、そのための場としても「医cafe」オープンに尽力されたようです。
白戸さんのモチベーション
このように、医学生として新たな可能性に挑戦する白戸さんですが、なぜ高いモチベーションで取り組み続けられているのでしょうか?
それは「何に対してモチベーションを持つか」がカギです。
白戸さんは、何か物事をする上で社会貢献のためのモチベーションだけでなく、
- 生きるためのモチベーション
- 目先の利益に対するモチベーション
も大事にしていくことをお話しくださいました。
このほかにも、白戸さんは「迷ったらやる!」というのをモットーにしているそうです。
白戸さんは退部したことで新たな挑戦を始めましたが、「辞める」というのは簡単なようでとても辛く難しい選択です。
その上で辞めるという選択をしたことで、自分が正しいと思った方向に向かう勇気の大切さを学んだと言います。
医師になるものとして、得るべき様々な考え方を学べた講演となりました。
第二部 グループワーク
講演後は、医学生と中高生を交えてグループワークを行いました。
横浜に医cafeをつくって解決できる問題は何か?
横浜で医cafeを開いた場合、病院によく行く対象である高齢者の方が来づらいことが挙げられます。そのため、「イベントとしてスーパーマーケットや老人ホームなどに出張して行う形式はどうか?」など様々な意見が上がりました。
どのグループも大変活発に議論を重ねてくれました。中高生は中高生の視点から、学生は医学生の視点から互いの意見を交わすことで、とても実りのあるグループワークとなったと思います。
今回のグループワークを通して、横浜の医療課題と向き合うことで我々若い世代のすべきことが見えてきた、と参加してくれた医学生が言っていたのが印象的でした。
次回2022年3月開催予定!ぜひご参加ください
無事、第1回目となる【医療×】を終えることができました。
- 医学生の可能性は無限大だ、と気づくことができた
- 医学生になって医療問題を積極的に解決していこうと思う
などの感想を多々いただき、大変嬉しく思います。
次回開催は2021年3月を予定しております。ぜひ医師を目指す中高生、医学生は是非ご参加ください!
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