こんにちは!

横浜市立大学医学科4年の比企野理咲です。

今日は、「医学生の留学ってどういうもの?」というテーマで横市医学部のリサーチクラークシップについてご紹介したいと思います

現在、私は、ミシガン州デトロイトの「Wayne State University」において「てんかん」について研究中です。

アメリカで研究と聞くと「何だか難しそう、、」「ちゃんと生活できるのかな?」と思う方もいらっしゃると思います。

留学へのハードルが上がってしまうかもしれませんが、

結論から言うと、「少しでも興味があれば、海外留学は行くべき!!」です。

海外に行きたい、今までにない経験をしたい、という気持ちがある方はぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

リサーチクラークシップとは?

横市では4年生でリサーチクラークシップという実習があり、各研究室に配属されて研究活動を行います。

研究室の中には海外の研究室も含まれており、単位を取りつつ3ヶ月ほど留学することが出来ます。

今回、私はこの制度を使って、アメリカに留学しました。

医学研究の実像

みなさんは研究に対して、どのようなイメージを持たれているでしょうか?

私は、研究と言えばメガネをかけた真面目な人が1人で黙々と作業する、、という想像をしていました(笑)

ですが、実際は全く違いました。

全て1人で作業するわけではなく、ラボの先生方や一緒に来た同期と協力しながら研究を行っています。

ここから、研究の詳しい内容についてご紹介しますね。

「Wayne State University」では、てんかん小児内科の浅野英司先生のもと、てんかんについての研究が盛んに行われています。

私達が今行っている研究のゴールは、てんかんの外科手術で「脳のどこまでを切除していいのか」を解明するために、脳機能マッピングを作成する、というものです。

脳機能マッピングとは、「脳のどの部分がどの機能を持っているのか」を見える化したもののことです。

このゴールに向けて、filler(質問に答える前に言う「うーん」とか、「えっと」などの言葉)を言う時の脳波の動きを解析している所です。

研究室にもよりますが、私のラボでは手技(スポイトを使ったり、マウスを扱ったり)は行わず、基本的にパソコン上での作業のみです。

脳波の解析をしたり、研究者が使うアプリを扱ってみたりと、色々な経験を得られています。

手技を習いたいという方は、それが出来る研究室を選ぶといいかと思います。

ここまで読んでくださった方の中には、「やっぱり難しい、、」と思った方もいるかもしれません。

ですが、安心してください!私はこの研究室に来る前はてんかんについての知識はほとんど無く、研究で何をするかもよく分かっていない状態でした。

それでもラボの先生方が講義をしてくれたり、作業ごとに詳しく解説をしてくださるので、安心して研究に参加することができています。

程度は研究室にもよりますが、しっかりと学生のサポートをしつつ研究を進めてくれると思います。

 

留学期間中の生活

私は2人の同期と一緒にAirbnbで生活しています。

主に平日に研究室へ行き(研究の進捗によって平日でもお休みがもらえたり、午後から登校したりもできます)、土日はダウンタウンへお散歩に行ったり、旅行(シカゴ、カナダ、ニューヨーク、フロリダ、マイアミ)をしたりしています。

大学に行くには徒歩で片道40分ほどかかりますが、疲れた日や遅くまでかかった日にはUberというタクシーサービスを使っています。

ご飯は基本的には3人で協力して自炊していますが、現地のレストランに行くこともあります。

大学帰りに近くのスーパーで買い出しをしています。全体的に見ると、日本にいた時よりも生活にゆとりがあって暮らしやすいです。

最後に

ここまで読んで下さってありがとうございます!海外での研究の面白さ、楽しさが少しでも伝わっていれば嬉しいです。

ご質問がある方はぜひ、Avenue education公式LINEまでご連絡をいただければと思います。

 

つくばサイエンスニュース
○ラボHP
○浅野先生関連